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矯正歯科2024/06/09

矯正治療を始める時期

矯正治療を始める時期

 岡山市のうえき矯正歯科です。

今回はお子様の矯正治療を始める時期についてご紹介したいと思います。

お子様の矯正治療は早い時期に始めるほうが良いというわけではなく、顎骨や歯の成長状態に応じた治療を行う必要があります。

お子様の矯正治療は大きく二つの治療段階に分けられます。

一期治療

一期治療は混合歯列期(6歳~12歳頃)、つまり乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療です。

一期治療では、成長段階にある顎骨の成長をコントロールすることができます。顎骨の位置や大きさが原因で不正咬合になっている場合、顎骨の成長を抑制あるいは促進することでこれらを改善します。

一歯のみの反対咬合や深いかみ合わせも、顎の正常な成長発育に支障をきたす恐れがある場合には早めに解消します。

指しゃぶりなどの習癖が歯並びに影響しているときには、習癖を取り除くことで自然な顔面の成長と歯並びを獲得します。

また、顎の横幅が狭く永久歯が生えるためのスペースが足りない場合は、顎骨の拡大を行います。ただしスペース不足が軽度であれば、顎の成長によって自然に改善する可能性もあるため経過観察をすることもあります。

一期治療で改善を行いたい症例
・極端な出っ歯
・深いかみ合わせ
・反対咬合
・交叉咬合(顎が横にずれている)
・舌癖、指しゃぶりなどの不良習癖

二期治療

二期治療は永久歯列が完成してから(12歳頃~)行う治療です。

二期治療では、一本一本の歯を正常な角度にし、良い位置に配列することで正しい咬み合わせを作ります。

一期治療を行うことによって満足のいく歯並びとなり、二期治療を行う必要がなくなるのが理想的ですが、早く治療を開始しても顎骨の成長や永久歯への交換によって歯並びが変化する可能性もあり、逆に治療期間が長引いてしまうこともあります。したがって、永久歯がどのように並ぶかを見据えたうえでの治療が有効です。

矯正治療はコンパクトに

矯正治療はむし歯などの治療に比べて治療期間が長いです。お子様に余分なストレスを与えることなく治療をコンパクトに行うことが大事であり、そのための適切な診断を行うことは矯正歯科医の義務であると考えています。

お子様の矯正治療を始める時期についてご紹介しました。

当院のお子様の治療例もぜひご覧ください。
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