矯正歯科の認定医とは
岡山市のうえき矯正歯科です。
矯正歯科の認定医って何ですか?という質問を受けることがあります。
矯正認定医とは一般的に矯正歯科学会の認定医をさします。
矯正歯科の治療は、歯科医であれば行うことができ、そのための特別な資格や免許はありません。
したがって、その歯科医の臨床経験や治療した患者数によって治療の質や結果が大きく変わることがあります。
学会の認定医
矯正歯科の分野には多くの学会(団体)があります。学会は歯科矯正学の発展や矯正治療の質の向上などを理念としており、その一環として、いくつかの学会では認定医制度を設けています。
代表的な矯正歯科学会として
・日本矯正歯科学会(1926年創立)
・日本臨床矯正歯科医会(1973年創立)
・日本舌側矯正歯科学会(1988年創立)
・日本成人矯正歯科学会(1993年創立)
などがあります。
患者さんにとって、認定医かどうかは矯正歯科を選ぶ上での一つの判断材料になるかと思います。
歯科医の略歴などに示されていることが多く、各学会のホームページからも探すことができます。
ただし学会によって歴史や規模、会員数が全く異なるため、認定医審査も様々です。
指導医の下での臨床経験や症例数が必要で、論文発表や症例報告が義務づけられている学会もありますし、研修を受ければ認定される小規模な学会もあります。
認定医、審査基準などの詳しい情報は各学会のホームページから見ることができます。
商品・装置の認定医
近年、商品名や装置名のついた認定医(認定ドクター)という言葉をよく聞くようになりました。
「(矯正材料の商品名)認定医」 とか
「(マウスピース等の装置名)認定ドクター」というものです。
これらは矯正の商品や装置を扱いたいとき、メーカーが行う講習会に参加すれば使用を許可(認定)されるというものです。
以上のことをまとめると、
・矯正歯科学会認定医は、矯正専門の臨床経験があり一定の治療水準を満たしていることの目安となるもの(学会によって審査基準は異なる)
・商品の認定医は、その商品の講習会に参加し使用を許可されたことを示すもの
ということになると思います。
以上、矯正歯科認定医についてご紹介しました。