舌側矯正(裏側矯正)の歴史と進化
岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。
「矯正治療を始めたいけど目立つ装置は付けたくない」とお考えの方の選択肢として、舌側矯正(裏側矯正,リンガルブラケット)があります。
今回は舌側矯正の歴史と進化についてご紹介したいと思います。
舌側矯正の歴史
舌側矯正装置は1980年代に開発されました。しかし開発当初の装置は大型であったため違和感が強くて食事や発音がしにくいなどの問題点も多く、また術者にとっても操作性が良いとは言えない複雑な治療メカニクスであることから、日本はもとより世界でもあまり普及しませんでした。
その後、装置と治療メカニクスの研究が進み、2000年代には装置の小型化が進みました。私が初めて裏側から患者さんを治療したのは2006年で、患者さんはあまり違和感が無いとのことでしたが、ワイヤーの調節と装着が難しく、一回の診療時間も約1時間かかっていました。
装置の進化
現在ではさらに操作性が向上し、ワイヤーを装着する手間を省き、なおかつ歯の負担を軽くするシステム(セルフライゲーションシステム)も加わりました。ブラケットの厚さはさらに薄くなり、違和感がより小さくなりました。一回の診療時間と全体の治療期間が短縮され、治療結果も表側の装置と遜色ない治療法となっています。
矯正治療の中でもとりわけ知識と繊細な技術を要する治療であることから、私自身も装置の進化とともに知識と技術を更新していくことの重要性を感じています。
当院では、窓口や受付でお仕事をされる方をはじめ、学校の先生や学生さんなど、裏側からの矯正を希望される方が増えてきています。
また、日本舌側矯正歯科学会においても、参加するたびに会場が大きくなり、会員の先生も増えてきています。
舌側矯正の特徴についてはホームページ内にも記載しております。
舌側矯正
是非ご検討ください。