永久歯で用いる矯正装置の種類
岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。
今回は、当院で使用している矯正装置の種類についてご紹介したいと思います。
矯正装置の種類
永久歯の矯正治療では主に3種類の装置から選んで使用します。
歯の一本一本につける矯正装置をブラケットといいます。
①表側のブラケット(プラスチック、セラミック)
②裏側のブラケット(舌側矯正装置=リンガルブラケット)
③マウスピース型矯正装置(アライナー)
それぞれの特徴にご説明いたします。
①表側につけるブラケット(ラビアルブラケット)
歯の表側につけるブラケットはプラスチックかセラミックのどちらかを選んでいただけます。
写真では、上の歯にセラミックブラケットとホワイトワイヤー、下の歯にプラスチックブラケットと金属ワイヤーがついています。
プラスチック
プラスチックブラケットには、ワイヤーが通る「スロット」と呼ばれる溝の部分に金属が使われています。これは、ブラケットとワイヤーとの間に生ずる摩擦を軽減するためです。
プラスチックは透明性があり歯の色を通すのですが、スロットが金属であるため多少目立つかもしれません。
セラミックよりはやや安価な材料です。
また、大臼歯の移動には他の歯よりも大きな力が必要なため、大臼歯部にはそれに耐えうる金属ブラケットを使用します。
セラミック
セラミックブラケットはスロットも全てセラミックです。ワイヤーのすべりを良くするためにスロットには特殊な加工がなされています。
ブラケットと歯の色がフィットしていれば一目見ただけでは分からないくらい目立たない装置です。当院では乳白色、濃白色、淡い茶色から歯に近い色を選んでいただけます。
プラスチックの場合と同様、大臼歯部には金属ブラケットを使用します。
プラスチックとセラミックの違いは、見た目の違いだけであり、どちらのほうが歯が動きやすいとか違和感が少ないといった、治療の進めやすさにおける違いはありません。
その他の詳しい特徴についてはこちらをご覧下さい。
ラビアルブラケット
②裏側につけるブラケット(リンガルブラケット)
リンガルブラケットの最大の特徴は、歯の裏側につけるため他人から全く見えないことです。また、舌側は唾液で満たされていることから、むし歯になりにくいとされています。
精密な技工作業でブラケットの位置を決定する間接接着法によって装置を装着します。
抜歯治療の場合は、抜いた部分に仮歯を接着してわからないようにします。
上だけ裏側につけるハーフリンガルも可能です。
「矯正を始めたいけど他人には知られたくない」という方にはお勧めの方法で、当院ではリンガルブラケットを選ばれる患者さんが増えています。
その他の詳しい特徴についてはこちらをご覧下さい。
リンガルブラケット
③マウスピース型矯正装置(アライナー)
歯型から作ったアライナーを装着することで少しずつ歯を動かす治療です。
歯の動きに伴い、数種類〜数十種類のアライナーを、1週間~10日単位で取り換えていきます。基本的に、食事以外の時間は常に装着していただきます。
また装置時にはチューイーというゴム素材を嚙んでいただき、アライナーを歯にしっかりフィットさせます。
歯の表面にはアタッチメントと呼ばれる樹脂の突起を貼り付け、アライナーによる歯の把持を強化させます。
その他の詳しい特徴についてはこちらをご覧下さい。
マウスピース型矯正装置
以上のことを参考にされ、当院に来院の際には各装置をぜひ手に取って見て、どの装置にするかを考えていただければと思います。
以上、永久歯で用いる矯正装置の種類についてお話ししました。