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矯正治療とは
矯正治療とは、歯を正常な位置に移動させたり、あごの骨のかたちを変化させたりすることによって、審美性と機能を回復する治療のことです。かみ合わせ、発音が改善されることに加えて、歯の清掃性を良くして歯の寿命を延ばすという予防的な効果もあります。
矯正治療の目的とメリット
PURPOSE AND BENEFITS1審美性の改善
前歯の位置や並びを改善すると、笑ったときの自然なスマイルが得られます。口元と横顔が美しくなり、調和のとれた顔立ちになります。
2機能の改善
(咬合、咀嚼、発音、呼吸)
前歯で食物を噛みきり、奥歯ですりつぶすという本来の咀嚼機能を取り戻します。奥歯の咬合が改善されるとスポーツなどで力を発揮しやすくなります。 歯並びが発音障害や口呼吸を引き起こしている場合には、正常な発音機能や鼻呼吸へと回復することができます。
3むし歯や歯周病の予防
歯並びが改善され歯が磨きやすくなることでむし歯や歯周病を予防でき、歯の寿命を延ばすことにつながります。
4心理面の充実
歯並びの改善によって自分の容姿に自信が持て、今までのコンプレックスを解消できることも重要なことのひとつです。きれいに整った口元は魅力的な明るい笑顔を生み出します。「明るく積極的な性格になった」と喜んでいただいている患者さんも数多くおられます。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等がありますが、数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、かみ合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在のかみ合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります
別に厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常、3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常、又は手術を必要とする顎変形症に対する治療以外の矯正歯科治療は、公的医療保険が適用されない自由診療です。
矯正治療のながれ
FLOW1初回 矯正相談
(30分~45分)無料
初診で来られる日は矯正相談の予約を取っていただき、矯正治療の概要についてお話しします。患者さんがどこをどのように治したいのかをお聞きしたうえで、現在の状態、考えられる治療方針と治療期間、おおよその治療費などを説明いたします。また、状態が似ている治療例を見ていただきながら治療の手順についてお話しします。
22回目 検査
(20~30分)
矯正治療に必要な検査を行います。口腔内写真、顔面写真、レントゲン写真、歯型の採取を行います。検査から約10日間お時間をいただき、その間に検査結果をもとに詳しく治療計画を立てます。
33回目 診断
(30分)
治療方針や治療費の詳細について説明いたします。治療に用いる装置、抜歯の有無、前歯の角度や移動量、治療期間などを詳しくお話しいたします。付加装置を用いる場合には、装置作成の準備も行うことがあります。
44回目 治療開始
矯正装置を装着します。抜歯を伴う矯正治療を行う場合でも、まずは装置を装着し、慣れていただいた上で後日、抜歯を行います。矯正治療の来院間隔は1~3か月に一回です。
〈こどもの矯正の場合〉
5経過観察、再診断
装置の効果が認められ治療が一段落したら、永久歯への交換を経過観察します。永久歯への交換終了後に再検査を行い、今後の治療の必要があるかどうかを再診断します。
〈大人の矯正の場合〉
5矯正治療終了後 保定
動的治療が終了し矯正装置を撤去した後、歯の後戻りを防止する保定装置を装着します。保定期間中は3~4か月に一度来院していただき、歯の後戻りの有無と保定装置の適合を確認します。
保定
動的治療によって目的の位置に移動した歯や顎骨をその位置と状態で長期間保持し、安定させる処置を保定といいます。動かした歯はまた元の位置に戻ろうとするため、後戻りを防ぐ保定装置は正しく使用していただく必要があります。
保定装置には、歯の裏に接着する固定式保定装置と、取り外し可能な可撤式保定装置があります。保定期間のめやすは5年です。