矯正治療
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表側矯正
(ラビアルブラケット)
歯のおもて面につける、もっともよく知られている装置です。個々の歯にブラケットを接着しアーチ状のワイヤーを結び、ワイヤーに力を加えることにより歯を移動します。以前よく用いられていた金属ブラケットとは異なり、高い透明度の乳白色ですので歯の色に適合します。
表側矯正のメリット
BENEFITS1難症例にも適応できる
現在の矯正治療が考案された約120年前から用いられているシステムで、他の方法では治療が難しいような症例にも対応できます。
2他の方法に比べると
安価である
舌側矯正、マウスピース型矯正装置と比較すると費用は抑えられます。
3発音に影響することは
少ない
舌は接触しないので発音への影響は少ないです。
表側矯正のデメリット
- 他人から装置が見える
- 口が閉じにくいことがある
- 吹奏楽器の演奏が難しいことがある
- 装置周囲の口腔清掃に時間がかかる
歯科矯正用
アンカースクリュー
歯科矯正用アンカースクリューは、医療用チタン合金のスクリューを顎の骨に植立し、歯の移動のための固定源として用いる補助装置です。植立時には少量の浸潤麻酔を行いますが、撤去時には表面麻酔のみで撤去できます。症例によっては使用させていただく場合があります。
歯科矯正用アンカースクリューの
メリット
- 症例によって治療期間を短縮することができる
- 状来の装置だけでは難しいとされていた歯並びの治療が容易になる
- 他の補助装置と比較して患者さんの負担が少ない
歯科矯正用アンカースクリューの
デメリット
- 骨の硬さ、体質などによって脱落することがある
- スクリュー周囲に汚れがたまると歯肉が腫れることがある
- 口腔粘膜に当たって違和感となる場合がある
パラタルアーチ
矯正用アンカースクリューと同様、歯の移動のための固定源として用いる補助装置です。抜歯を伴う症例や大臼歯のコントロールが必要な症例で用いることがあります。
パラタルアーチのメリット
- 大臼歯を遠心回転させ、V字型歯列を改善できる
- 大臼歯間の幅径を拡大しスペースを確保できる
- 大臼歯のトルク(頬舌方向の角度)を調整できる
- 前歯を動かす際の固定源となる
パラタルアーチのデメリット
- 舌が当たって痛いことがある
- 慣れるまでしゃべりにくいことがある
- 食べ物が引っかかることがある